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雪歩の名による前奏曲

アイマス



animebrassさん


これは実はアイマスの曲ということではなく、タイトルの通り雪歩という名前を音符に変換して得られたメロディを膨らませるという方法でもってこの人によって作曲されたオリジナル曲で、千早編とやよい編もすでに作られています。私の持つイメージなんていうものは、人から言われて「うん、確かにそんな気がするな!」という程度のものなのであてにならないのですが、しかし実際のところこのシリーズの曲を聞いていると、それぞれのキャラクタの顔や、動作や、姿勢や、話し声のイメージがもんやりと頭に浮かんでくるかのように感じます。何事かを表そうとする時、絵や映像やせりふに限らず、音楽というものが、やはりそれらに劣らず有効で、豊かなものなのだということを改めて実感させられる気がいたします。あと何よりもやはり、既存のものの貼り合わせではなしにまったく新しく生み出されたものであるという事について尊敬を感じています。思えばボカロじゃそれが当たり前だというんだから本当に恐れ入ったものです。


曲としては、やはり雪歩の基本的なイメージと重なって、ゆっくりとしていて、攻撃的でなく、聞いていて落ち着きます。ただ、この落ち着き、というところの部分の裏側には何か具体的でない不安感があるように聞こえます。何か、これから自分はどうなってしうのか、自分の進んでいる、あるいはこれから進もうとしている通りの先の方がどうなっているのかがよく分からず、だからこそゆっくりと、慎重に、静かに息をしているような雪歩の姿が見えるようです。そして、そのような、先が見えないことによる漠然とした不安というようなものは、実際のところ私も、そして私に限らず多くの人も感じたことのある、あるいは常に感じているであろう気持ちではないかと思います。だから、私はアイマスキャラの誰が特に一番好きとかいうことはあまり考えないのですが、雪歩についてはそういうところで共感を持っていて、特別に感じています。


この曲は、雪歩が持っているそのようなあくまで具体的でない、漠然とした不安感が表されているようであり、しかし一方でそうした雪歩の不安な気持ちを慰めてあげているようにも聞こえ、その両方に私は共感して、いい曲だなと思ったという次第です。続きもあるそうなので、期待して待ちます。