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シュタインズ・ゲートが怖い


この4月からやってる深夜アニメで、原作のゲームが発売された頃にすごく面白いって評判になってたのを覚えています。
主人公オカリンの喋り方には初めはものすごく抵抗を感じましたが、慣れとは恐ろしいもので第1話を観終えるころにはもうあまり気にならなくなっていました。



本題とは関係ないんですけども、オカリンは中二病だと説明されていますけれども、本当にそうなのかどうかといえば違うように思います。
中二病ってつまり、人はだいたい誰でも、頭の中に現実世界とは違った、あるいはその人にとってより良く脚色された空想の世界を持っていて、そういう空想が頭から溢れ出して本人は半ば無自覚のまま実際の言動に表れてしまっている状態だと思うんですけれども、大事なのは本人は無自覚であるという点で、だからこそ病気が“治った”後には思い出して恥ずかしくなるということが起こるんだと私は理解しています。
そこへ来てオカリンはどうなのかといえば、全然まともです。喋り方がヘンな割にはメールの文面は普通だし、他人を気遣えるし、周りを困らせるようなことはしません。普通の好?青年です。実際のところは、もっと何というか厳しいですよ。病気と名が付くだけあって、その人の頭の中にある世界観が強すぎて周りの人としばしば話が通じなくなってしまうのが中二病です。
もちろんアニメでそんな現実的にやられても困るのでオカリンはあれでいいんですけれども、つまり、私の印象ではオカリンは中二病なのではなく、中二病というものをわかった上でそういうキャラを半ば演じている人なんだと思います。そっちのほうが痛々しいんじゃないかと言いたくなりますが、実際アニメ観てれば分かるとおりオカリンはいざという時にはちゃんと真面目に話の出来る人なので、そういうところでもってオカリンはラボメンにも視聴者にも嫌われないんだと思います。


そういえば「俺の妹が云々」の黒猫も全く同じでした。一種のなりきりというか、本当の本気で自分が漆黒のなんたらだとは全然思ってない。空想の世界の主人公ではなく、空想の世界の主人公になりきってしまっている人になりきってるというか……ううんこういうのって心理学とか社会学とかコミュニケーション論とかの話がうまい人たちが既にもう散々指摘してブログに書きまとめられていたりしているんだと思うんですけれども、とにかくそういうのが最近の流行りで、本物の、本来の意味での中二病な人ってもうどこにもいないのかなと思いました。「中二病」という言葉が用語として定着した事自体が大きな理由だろうという気はします。



ええと、そんなことよりシュタインズ・ゲートの話です。第9話まで観たところです。これまで毎話ごとに少しづつアクセルが加えられて来たのが、今回で一気にペダルべた踏みで時速88マイルまで加速させられた感があります。怖いです。この、「もう戻れない」感がすごい。何しろデロリアンと違って帰り方が分からない。いや、そもそもこのタイムトラベルには「元の世界に帰る」という考え方が当てはまらない。今いる世界が唯一の世界であり、「元の」世界というものは初めからなかったものに変えてしまった。自分の知らない世界に、自分一人で置き去りになってしまったのだ!怖すぎる!どうすんだよオカリン!!
この恐怖と孤独感こそはタイムトラベルものの醍醐味の一つだと思います。


それにしても最近タイムトラベルものをよく観るような気がします。この前の「まどか☆マギカ」もそうだし、ハルヒはテレビでやった「エンドレスエイト」と映画の「涼宮ハルヒの消失」が両方ともタイムトラベルネタだったし、去年やってた「世紀末オカルト学院」というのもそうでした。多分他にもあると思います。何か、世の中がそういうものを求めているんでしょうか。運命石の選択なんでしょうか。


とにかく、いずれも共通するのは話が面白くて引き込まれることです。タイムトラベルものに外れなし。シュタインズ・ゲートもこれからもっと面白くなっていくことは間違いありません。次回も楽しみです。


あと、私名前がリンタロウなので、その意味でオカリンには親近感がわきます。こんな機会はめったにないのでラボメンの女の子たちには是非どんどんオカリンを真名で呼んであげて欲しいですね。