アニマス感想第23話


ボケーとしてる間にもう年末、そしてアニマスも終盤。ああ終わってしまう……


23話を観ましたけれども、今回非常に引き込まれました。これまで引き込まれ度暫定トップだった第18話の律っちゃん回を超えたような気がします。
19〜21話の一連の千早のストーリーは、正直なところを言えば予定調和だなという感が強くて、「がんばれ春香!」とか「よかったな千早!」というように感情を乗せられなかったです。なんでかなと自分でも思ったんですけれども、それはたぶん自分が千早の悩みをよく理解してないからだろうなと思い至りました。
千早の歌が好きだった弟さんが死んでしまって悲しい、というのはもちろん分かってるんですけれども、ただ悲しいという以上の根深い悩みとして千早の心にあるのはどうしてか、またそれが第20話でもってどうして解決されたのかが、どうもいまいちピンと来なくてどうも……。私は幸いにしてと言いますか、これまで大した不幸も悩み事もなく生きてきたせいなのか、千早が持つ複雑な悩みに対してどうにも、寄り添うような共感や同情ができず、それが個人的にあまり盛り上がれなかった理由だろうと思います。自分の人としての底の浅さを痛感させられます。第20話でちゃんと感動して泣いたみんなは偉いよほんと。アニメなんかでこんなこと痛感させられるっていうのはそれこそ大人としてどうなんだろう。
ゲームでまだちゃんと弟の話についてのコミュを追ってないのも理由かもしれません。2もまだやってない。一体私は何をやっているのか。


それで、その点で第23話はわかりやすかったです。わかりやすいというのはつまり、春香の心境や考えていることが観ている私にもよく伝わり、とても共感できたということです。かわいそうな春香。まるで一人だけみんなから置いてきぼりにされていくかのようでした。みんなから、というのは春香から見てのことで、本当は花火の爆発のように、みんなそれぞれ別の方向に向かって、だんだんとお互いに離れて行っていたのかもしれません。
本編中でショッキングな場面が二つありました。一つは765のみんなが出演してたバラエティ番組が終了してしまうという話を聞かされるところ。みんなあんまり悲しそうじゃないんですよね。「次へのステップアップのためには、しょうがないよね」という感じ。前向きに受け止めていて、これはこれでとても頼もしい反応です。でも春香は違う。みんなと一緒の仕事が遂になくなってしまうことをとても寂しがっているようです。そして二つ目、美希と舞台の稽古をしているシーン。いつもの調子で「一緒にがんばろう」という春香に対して、なんと美希は「それはイヤだ」と言うのです。どうしても主役を勝ち取って、プロデューサーの期待に応えたい。春香とは主役の座を争うライバルなんだと。
いずれの場面でも、春香の望みははっきりしています。みんなが一緒であることです。それは第22話でも、もっと遡ればみんなで海へ行った第5話でもずっと言っていたことでした。春香の望みは、第1話の時点でもう叶っていたんですね。もちろん、他のみんなにしても、みんな一緒でいたいという望みは同じです。でも、春香と違って“一番の”望みでは無いようだということが、じわじわと浮き彫りになります。みんなそれぞれ、自分のアイドルとしての望みを見出しつつあり、進む方向が変わり始めている。みんなの家である事務所に誰もおらず、人口過密じゃないかというほどだったソファや給湯室のテーブルにファンレターの段ボール箱が積まれているシーンは、みんなのアイドルとしての成功ぶりと、それに伴って春香が感じている寂しさを同時に表していて非常に印象深いです。


実際のところ、この先の展開はなんとなくわかります。みんなとの絆を再確認して、ライブをバーンとやって、春香は決意を新たにして、みんなと同じように、みんなとは違う自分自身の道を歩き始めるのだろうと思います。王道的な、美しい終わりかたであろうと思います。
ただ、心情としてはとても寂しいですね。皆が仲良しなところをこれまで散々見せられてきただけにそう感じます。そう感じるのもまた私自身の精神の幼さの現れでしょうか。考えてみるとけいおん!!はその点である意味「成長」とか「変化」を否定した作品だったということに今更気が付きます。4人揃って同じ大学行くってなんだそりゃ。こういうところが実は人気の秘密だったのかな、なんて。
観てもいないうちからこんなにペラペラやってて来週全然ハズレてたら恥ずかしいな。



まだ全然書き足りない感がありますけれどもともかく、春香という子がこれほど仲間との同じ時間を大切にする子だということを私は初めて知り、驚きました。ゲームではどうしてもプロデューサーとアイドル個人との関係が主になるので、いくら団結と歌っても今ひとつ実感が沸かないところがありました。ですので765プロそのものを主題に据えたアニマスの方向性はやはり大成功だったと言わざるを得ません。ありがとうアニマス




THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 06

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