HALO4所感


Amazon限定版を買って、キャンペーンの難易度アドバンスをクリアしました。


・チーフとコルタナ
吹き替えの声優さんが変わったのですが、これが非常に良くて気に入っています。2人とも、これまでのキャラクタのイメージを崩さず、それでいてよりオリジナルの英語版に近い雰囲気を出せていると思います。声優さんの演技力もさることながら、翻訳の脚本の質がかなり良くなったような気がします。
2人にかぎらず、全体的に吹き替えは良いです。「ウタレタワー」はもう過去の話さ……


・コヴナント
シナリオ上しかたないとはいえ、とても影が薄いです。しかも、これも設定上しかたがないのですが、デザインがあまり格好良くない。もはや彼らは預言者に導かれたコヴナント軍ではなく、ほとんどどただの落ち武者集団(らしい)ので全体的に少しみすぼらしい。前作までのような、鮮やかでなめらかに輝くエリートアーマーが非常に好きだった私としては残念です。
あと、グラントたんが地球語(英語/日本語)を喋らなくなってしまったせいか、あんまり可愛げが無くなってしまったのも地味に寂しいです。


・武器
シリーズで最高のバランスとカッコ良さを実現したのではないかと思います。発射音も全体的に重厚感が増して、撃っていて気持ちが良いです。特筆すべきはニードラー。すげー強くなってる。弾が相手を追尾し、複数当てると大爆発を起こすという非常にSF的で面白い武器なのですが、今回はかなり威力を強化されたようで、ニードラー持ちのグラントが全く侮れない存在になりました。
逆に、グレネードは爆発範囲が狭められたのかほとんど使い物にならなくなった印象。直撃じゃないとグラントさえろくに倒れない。私の腕前のせいでもありますが……


・音楽
今のところそれほど印象に残ってないですが、もっと注意深く聴けば良い曲があるような気がします。前任のマーティン・オドネルの、時に勇壮な、時に民族的な、そして時に情緒的な音楽が、これまでのHALOの世界観を形作る要素としていかに大きなものであったかを改めて感じます。
サントラ盤は、HALO3:ODSTのが外伝にふさわしく一風変わった雰囲気ですが、これがシリーズで一番好きですね。


・シナリオ
全編を通じて、これから始まる新たな物語のためのプロローグだったという印象です。BungieからHALOというビッグブランドを引き継いだ343インダストリーの強い気負いと覚悟のようなものが感じられました。ただ、それを意識し過ぎていていてまとまりが悪くなってしまったようにも思います。HALOが『ブランド』となった時点でもうこれはしょうがないんでしょう。343という組織自体が、HALOを金の卵を生む鶏としてこの先ずーっと飼育していくために作られたようなものですから、現在予定されているHALO5、HALO6以降も、人気が続く限りはHALOのシナリオの完結を見ることは無いのだろうと思います。
それはそれとして、ゲーム本編を進めただけではよく分からないことが多かったです。コヴナント、インフィニティ、レクイエム、ダイダクト、スパルタン4……4って。3が最新じゃなかったのかよ。いつの間にバージョン上がったんだよ。言えよ。
何かこう、全体的にほとんど説明されないまま話が進んでいくのでモヤモヤします。ゲーム中に隠されているターミナルや、Halo Waypointの記事を読んで幾らかは補完することも出来ると思いますが、出来ればゲーム本編をプレイするだけで大筋は分かるようにしてほしかったです。
あと、インフィニティの艦長のキャラクタがビックリするくらい安っぽかったのは気に入らないです。完全に、ラスティ中佐を艦長にするお膳立てのためだけに用意された人物という感じでした。発売前の予告編で、チーフと艦長が口論をしているらしきシーンが映っていたのを見たときは、ある意味で神聖不可侵だったチーフの存在に真っ向から対峙する構図が非常に新鮮で、これまでのシリーズになかった深みのある人間関係や人物描写のあるシナリオが期待できるのかと思っていたのですが、今回は肩透かしでした。
そもそもラスティ中佐が何者なのか、ゲーム中で一切説明されないというのも潔すぎてどうなんだろう。HALO4のプレイヤーは、Halo Waypointで配信されているUNSCの士官候補生を主人公にした実写ドラマPV『Foward Unto Dawn』(超絶クオリティ!)をすでに視聴済みであることが前提になっているようです。


私はやはり、ゲームに限らずですが、シナリオはその本編だけですっきり分かるようになってるのが好みです。HALOは、周辺のキャラクタやシナリオ背景の設定がスター・ウォーズ並みに膨大に用意されたコンテンツで、それ自体は素晴らしいのですが、できればそれらはあくまでゲームだけでは飽き足らなくなったHALOワールドのファンのための楽しみとして用意しておいてほしいもので、周辺設定を知らないと本編を理解できないというのはちょっとどうかという気がしました。



なんだか文句ばかりとりとめもなく書き散らしてしまいましたが、古参老害のぼやきと思って勘弁して下さい。シューティングゲームとしては前評判通り、最高品質の一本であることは間違いありません。良いところもいまいちなところも、思っていた以上にいつものHALOという感じで、マルチプレイも含めて当分遊ぶことになりそうです。ありがとう343。HALO5が今から楽しみです。


そして、HALOから離れたBungieスタジオの新作も、大いに楽しみです。




Halo 4 (通常版)

Halo 4 (通常版)