牛歩のススメ


というモバマスの同人誌を読みました。
100センチ越えのバストと牛のコスチュームというインパクトで登場して話題になった及川雫ちゃんが主人公のお話。成人向けじゃないです。
お話といっても「薄い本」というくらいですからそんなに大した内容ではなく、雫ちゃんのある日の風景を切り取った、漫画というよりもポートレート集のようです。とても落ち着いた雰囲気で、雫ちゃんの、あずささんともまた少し違った穏やかでスローな性格がかわいく、さりげなく描かれています。
性格といったって、モバマスのゲームで表されるのはほんの数種類のセリフと公式4コマ漫画しかなく、性格設定なんて無いに等しいようなものですから、実際のところはみんなそれぞれ好き勝手に自分のお気に入りの子を色付けしていて、それがモバマスの楽しみ方のひとつになっているようなところがあると思います。そんな中でこの本も、及川雫という子を独自に色付けした作品のひとつというわけなのですが、これがとても私好みで気に入りました。脇役の2人も良い感じ。
何かと騒がしいのが当たり前のモバマスを題材にこういう描き方をするのって、実際のところなかなか難しいんではないかという気がします。説明的なわざとらしいセリフは避けて、自然な会話と絵によって雫ちゃんの心情が伝わるような……なんというかこう……漫画を読むというよりも、単純に絵を見て癒されるという感じでしょうか。絵柄そのものは軽くてスッキリしたものなのですが、表情やしぐさの描写が細かく、丁寧に描かれていて、ひとコマづつじっくり眺めて「かわいいなあ」とため息をつくような魅力があります。ぜひとも読んでみてください。


ああ、しかし、こんな事なら前作の高垣楓さんの本も買っておけばよかった。きっと良かったに違いないのに……。同人誌ってすぐ手に入らなくなるから、とにかく気になったのは手当たり次第……といきたいところだけど、普通の漫画と比べて格段に薄くて高いのでそうもいかないのが実際のところで、買えなくなってから後悔することが多いのが悩ましいですね。
まあ、買ってしまって後悔することも同じくらい多い……のですが、それもまた同人誌の醍醐味……です、よね。(強がり)


作者のえびねらさん。絵がうまい。

出そうと思えば by えびねら on pixiv