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メリークリスマス

日記

 だいたいもうクリスマスプレゼントをもらえる歳ではないし、恋人もいないが、私は今もクリスマスが好きだ。正月よりもクリスマスのほうが好きだ。

 正月というのはなんとなく面倒くさい。正月に備えるために大掃除などといって家でドタバタ働かなくちゃいけないし、親戚には会わなくちゃいけないし、もうお年玉をもらえる歳でもないし、だいたいそのお年玉をくれる祖父母はとっくに他界している。一年の計は元旦にありとはいえ、実際のところたいして楽しいことのある日ではない。

 クリスマスには、そんな気負いはいらない。だたその日を迎えるだけでいい。25日が近づくにつれて、どの街も、店も、それなりに電飾で飾り立てられる。何かをお祝いする気持ちの表現というのは、見ているだけで気分がいい。私はイルミネーションがわりと好きだ。最近は青と白のLEDがとても流行っているけれど、やっぱり電球かロウソクの色のほうがいい。

 

 テレビのニュースで、サンタクロースが現れて子供たちがはしゃぎまくる毎年おなじみの映像が好きだ。海パン一丁にサングラスのオーストラリアサンタがイエーイとかいってるのが好きだし、アメリカ空軍がサンタを追跡するのが好きだし、ヨーロッパの教会で厳かにミサが行われるのが好きだ。ホーム・アローンも好きだ。

 もちろん、クリスマスプレゼントの包装紙の匂いは格別だ。小さいころはクリスマスと誕生日の年二回、朝起きてこの匂いをかぐと胸が高鳴ったものだった。

 最近はシャンパンも好きだ。私は、量はそんなに飲めないがお酒は好きなほうだし、シャンパンはわりとジュースのような飲み口なのでスーッと気軽に飲めるのでいい。べつにクリスマスじゃなくたって、いつでも飲んでいいんだけれど、なんとなくやはりお祝いの時に飲むものという感じがある。『ホテル・ルワンダ』という映画で、シャンパンは別名『命の水』と呼ぶんだというシーン(本当かどうかは知らない)を観てからは、余計に好きになった。

 

 人形とかオブジェとか、何を模しているのかよくわからない、ツリーに飾る赤色と金色の球とかが山ほど売られていて、あれがけっこう高いんだよね。しかもこれらはみんな、25日を過ぎたら直ちに片付けなくちゃならなくて、次の12月までは飾ってはいけないような世の中の暗黙の了解があって、それというのもやっぱり次の週に正月が控えているせいもあるような気がするんだけど、だからまあ買ってもしょうがないよなっていつも思うんだけど、でもやっぱり見るたびにどれもこれも欲しくなるんだよね。金と赤の謎の球とかがね。胸が高鳴るよ。

 

 それじゃ良いお年を。もう正月かいやだなあ。イエスが正月生まれならよかったのに。