アイマス

逃げる夢

そこはたしかに自分の家だけれど、迷宮のように広く、入り組んでいた。様々なものが散らかった物置きのようないくつもの薄暗い部屋、いくつもの階段、光が差し込んで部屋の壁を白く照らすいくつもの窓。小糸はいくつもの廊下をさまよって、その家から出る道…

52hertz

『52hertz』 響が他者とのディスコミュニケーションを克服したのかどうかは作中でははっきりしない。他者に届かない声、孤独と相互不理解を象徴する52ヘルツというタイトルを思うと、ある種の障害として、あるいは響自身の一部として彼女の中に残ったままで…

とりとめなくMLE441

MADLIVE EXP!!!!! vol.441 ch.nicovideo.jp 4:41 www.nicovideo.jp 4:41 www.nicovideo.jp イノタクが出ているアイマス系の配信ライブかなにかを見ていて、そのときにミラーボール・ラブが流れてかなりいい曲だなと初めて気がついたのがきっかけだったような…

スタマスを待ちながら

動かないということが、シャニマスにハマれないただひとつの理由だと思う。 どれだけドラマチックな言葉のやりとり、物語の構成を見せられても、それらを演じる登場人物たちがただ画面の中央から動かないことで、それらの言葉は質量を、擬似的な質量を、本物…

SA

----------------------------------------------- 「遅くなったね」 午後11時を回っていた。プロデューサーは日付が変わる前に春香を家まで送りたかったが、ナビは午前の到着を予測していた。「眠っていていいよ」 助手席に座る春香は、窓のほうに顔を向け…

仮題(課題)

(どんどん増える) Papillon Back to the Theater COVID-765 FIFTY SIX SAME FACES 夏の夜中のサーヴィスエリア ----- 夏の夜中のサーヴィスエリア - ニコニコ動画 Alone, Alone And ROCO Kubooka Eyes ----- 目が逢う瞬間、捕らわれて - ニコニコ動画 ダン…

はいから大正浪漫ガシャ

本日15:00~ プラチナガシャが更新されます♪今回追加されるカードを一部ご紹介しちゃいますね。伊織ちゃんと歌織さんで『はいから大正浪漫ガシャ』です♪#ミリシタ pic.twitter.com/vEP6MAHfLh— ミリオンライブ! シアターデイズ【公式】 (@imasml_theater) N…

42kg

子どもを抱っこしたいという欲求がわりといつもある。 赤ちゃんではなく、もう靴をはいてふつうに歩いて話せる子どもを、遊び疲れたのか拗ねているのか、お父さんが抱っこして歩いているのをときどき街で見かけて、いいなあと思う。なぜだか分からない。 小…

F_S_

こんな詩のアイマス曲がこのごろあるだろうか。不安と緊張にまみれる日々、それらをぜんぶ覆い隠して素敵な自分に変身する魔法にかかる夢、未来への希望。10代の女の子が歌うべき詩としてこれ以上のものがあるだろうか。どうしてこのごろはこういう曲を歌っ…

遍在するアイマス

AKBでもモーニング娘でもいいから、アイマスの楽曲をカバーして歌ってくれないだろうか。世間的に有名なグループならだれでもいい。「これはアイドルマスターっていうアニメの曲で…」なんて説明は一切無用だ。むしろ知られないほうがいい。AKBの新曲として何…

彼女は狂っていた

蘭子ちゃんは自分の頭のなかで築いた独自の世界を通してでしかまともに人と話せない狂人で、そういう子の世界を理解しようとして、個性として認めて寄り添ってあげるということをプロデューサーは自然にやっていて大人らしく、印象的だ。 大人らしくというが…

アイマスと身体性

『輝きの向こう側へ!』 http://www.idolmaster-anime.jp/ 一番ぐっときたのは、グリマスの矢吹可奈ちゃんがストレス太りしちゃって、実際に本当にふっくら体型の絵で描かれていたところ。ちょっと衝撃的と言っていいくらい印象深かった。ギャグシーンでなく…

記憶をたどって

Summer Daze 【ニコニコ動画】アイドルマスター2 『Summer Daze』 ksmgnさん / Nick Holder これが私の思い出ではないことははっきりしているのに、どうしても何かを思い出させる。「思い出す」ということを促されるような気がして不思議だ。昔あった何か、…

おれが見たものはなんだったのか

サイリウムに触ったのは初めてだった。プラスチック容器の中の芯をポキっと折ると、サッと光り出す。もっと時間が掛かるものだと思っていた。その変化は鮮やかで、それでいて光は淡く、美しかった。21世紀のアイテムだと感じた。 でも、そうやってせっかく用…