2020-01-01から1年間の記事一覧

スタマスを待ちながら

動かないということが、シャニマスにハマれないただひとつの理由だと思う。 どれだけドラマチックな言葉のやりとり、物語の構成を見せられても、それらを演じる登場人物たちがただ画面の中央から動かないことで、それらの言葉は質量を、擬似的な質量を、本物…

見えない

彗星を見ようと思って川辺に行き、長い梅雨空の隙間の色が水色から黄色、黒い紺色に変わるまで眺めていた。地上の光があまりにも眩しい。グラウンド、モール、ごみ処理場、橋、国道、ヘッドライト。数キロも先にいるはずの自動車のヘッドライトの光がまるで…

焚火

深い悲しみ、目の前で失われてゆくものへまだ行かないでほしいと懇願する抑えきれない強い気持ちがあり、それにも関わらず崩れ落ち、秩序を失い、無情に、ある種の力強さをも帯びて無へと帰ってゆくさまを見て、打ちのめされる痛みの向こうに、その人の手の…

SA

----------------------------------------------- 「遅くなったね」 午後11時を回っていた。プロデューサーは日付が変わる前に春香を家まで送りたかったが、ナビは午前の到着を予測していた。「眠っていていいよ」 助手席に座る春香は、窓のほうに顔を向け…

カフェでバイトするアンチョビ

私に敵がいるとすれば(いない)、私を、他者を支配し、コントロールし、自分の利益のために動かそうとする人で、そういう人の存在に触れると「何だこの野郎…」という気持ちがとめどなく湧いてくる。 裏をかくのはちょみの方が得意(左から右に読む)(発掘…

飲酒行為

まえから強いほうではなかったけど、このごろますます弱くなった気がする。今は缶ビール一本でもうお腹いっぱいという感じ。 呑むというのがどういうことなのか結局わからずにいる。水やコーヒーを飲むというのとは明らかに別の行為としてお酒を「呑む」とい…